【ヴィンテージ】NIKE(ナイキ)のタグで年代判別【衣料編】

40年以上の歴史を持つNIKE。スニーカーのイメージが強いNIKEですが、洋服も人気があり、ヴィンテージ品は特に価値が高く、古着屋などでも高値で取引されています。

ヴィンテージのNIKEはタグで年代判別が可能ですが、タグがわからないと年代が特定が難しいです。また、今は当時のタグやデザインを再現した復刻品もあるので、ヴィンテージだと思って復刻品を買わないように注意する必要があります。

の記事でわかること

  • NIKEの簡単な歴史
  • タグ別の年代判別
  • 購入時の注意点
  • 復刻品との見分け方

スニーカの年代判別の方法はコチラの記事で解説していますので、気になる人はそちらも参考にしてください。

この記事でわかること

NIKEの前身はBRS(ブルーリボンスポーツ)社

ナイキの名前の由来はギリシャ神話の勝利の女神「ニーケー (Nike)」からきていますが、社名が今のようにNIKEに変わったのは1971年から。それ以前はBRS(ブルーリボンスポーツ)社でした。

1964年 NIKEの前身となるBRS(ブルーリボンスポーツ)社を創立。
1971年 最初のシューズが発売、その後社名をNIKEに変更。

タグなどのブランドロゴにBRS社のマークが入っていたら「70年代中期」以前と思ってもらえればOK。71年で社名変更していますが、商標期限が切れるまでの期間、旧名を使用していたため、70年代中期ごろまでBRS社のマークが入っています。

タグでわかる年代判別【70’s〜現行品】

NIKEの洋服はタグで年代判別が可能。似ているタグもあるため、間違えないように気をつけましょう。

他社タグ(70’s~)

NIKEの前身であるBRS社は衣類の販売当初、自社のボディーではなく他社のボディーに「NIKE」のプリントをして販売していました。

写真にあげた「CHAMPION」「Hanes」「Russell」の他にも「sports wear」「anvil」など多数の企業のボディーを使用しています。

出典:https://www.sixpacjoe.com/

画像はHanesボディーにNIKEのロゴが入っています。CHAMPIONのタグが付いているのに「NIKE」と書いてあると偽物?と思うかもしれませんが、この当時では他社のボディーに自社のロゴをプリントするのが主流でよくありました。

BRS風車タグ(70’s初期~中期)

風車タグは80年代前期まで使用されますが、赤の風車マークがあるのが70年代初期〜中期まで。また、タグの右下に「BRS.INC」の文字があるのも特徴のひとつです。

商標期限が切れるまでの期間、旧名を使用していたため、右下には「NIKE」の前身 「BRS.INC」 の文字が入っています。このタグの復刻品もありますが、復刻品には「BRS.INC」 の文字が入っていません。

風車タグ(70’s後期~80’s前期)

出典:https://oldnike.com/

70年代後期になるとタグの右下に「BRS.INC」の文字がないタイプの風車タグになり、80年代前期まで使われています。タグのカラーリングが「赤・黒」から「カラフル」に変わりました。

風車ロゴは、現在使われているロゴ(スウォッシュ)を集合させたデザイン。オリジナルだけでなく、復刻品などでも風車ロゴがプリントされたデザインは人気が高いです。

筆記体タグ(70’s初期~中期)

「NIKE」のロゴが筆記体で書かれていることから筆記体タグと呼ばれています。BRS風車タグと同じ年代のタグですが、「BRS.INC」の文字がありません。

他社に委託して製造しているものもあり、タグの裏面に「RN○○」と製造元の番号が記載されています。その番号を調べると、どこのメーカーのボディーを使用しているかがわかります。

造番号の一例

  • CHAMPION(RN 26094)
  • RUSSELL(RN 82288)
  • Hanes(RN15763)

オレンジタグ<R表記>(70’s後期~80’s)

70年代の後期になると、筆記体だった文字がブロック体になりました。ロゴの右下とスウォッシュの左上にⓇ(レジスターマーク)がついているのが特徴です。

オレンジタグ<TM表記>(70’s後期~80’s)

Ⓡ(レジスターマーク) からTM(トレードマーク)に変わります。年式は Ⓡ(レジスターマーク)とあまり変わりませんが、「MADE IN U.S.A」のものや「台湾製」の物もあります。また、復刻品で多いタグもこのタグです。

復刻品には「MADE IN U.S.A」と書かれていないことが大半なので、アメリカ製の場合はほぼオリジナル品と思ってもらって大丈夫です。

≫復刻品との見分け方はコチラ

青タグ<紺タグ初期>(70’s~80’s初期)

オレンジタグと同じ時期に使用されていた青タグです。紺タグと呼ばれたり白紺タグと呼ばれることもあります。TM(トレードマーク) が使われており、台湾製の物が多いです。

このあたりのタグまでがNIKEのヴィンテージ品の中でも特に高値で取引されています。

紺タグ(80’s)

オレンジタグ同様にⓇ(レジスターマーク) とTM(トレードマーク)の2種類あります。日本製もあり、ジャージなどでよく使われています。

80年代ごろからアジア圏での生産もするようになってきました。ヴィンテージの中では、このタグあたりから流通量が増え、比較的購入しやすい価格で取引されています。

銀タグ(90’s)

銀の下地に赤のスウォッシュがはいります。年代に差はありませんが、プリントのものと刺繍のものの2種類あります。

白タグ(90’s~00’s)

白の下地に赤のスウォッシュです。銀タグ同様にプリントの物と刺繍のものの2種類があります。ヴィンテージの価値としては比較的低いものになってきます。

現行タグ(00’s~)

この写真以外にも多数あります。ボディーに直接ロゴなどがプリントされたものも存在します。00’sは古着屋でもそれなりの値段がついていますが、10’sはほぼ現行品と同じ扱いです。

偽物と復刻品には注意が必要

希少価値が高く、人気があるものだけに安易に購入してしまうのは危険なので注意が必要。ヴィンテージ品だと思って買ったら復刻品だった…」「状態が良いと思って買った物が偽物だった…」とならないように注意しましょう。

フリマアプリなどで購入する際は写真でしか判断できないので、特に注意してください。

偽物を買わないためのポイント

偽物を買わないためには2つのポイントがあるので、解説します。

無地の古着に後付けでプリントを施した偽物がある

ロゴのプリントにはボディーに後付けでプリントしたものと、ボディーに染み込ませたものがあり、偽物としてよく出回っているのが、 無地の古着に後付けでプリントされたものです。

後付けプリント
染み込みプリント

後付けプリントのものが全て偽物というわけではないのですが、後付けプリントは90年代以降に使われていることが多いので、他社ボディーで後付けプリントされたものは要注意です。

洗濯したりするとプリントが割れてしまったりするのが後付けプリント。染み込みプリントはボディーに染み込ませてあるので、色褪せで薄くなってしまうことはあっても割れてしまったりすることはありません。

ブランドタグ無しは注意

ブランドタグがついていない洋服も注意が必要。ヴィンテージなので、本当に取れてしまった物や自分で切ってしまった物も存在しますが、偽物の可能性も高くなります。

ボディーは使用感があるのに、プリントが綺麗に残っているものは怪しいです。生地感などでの判断となってしまうため、素人目には判断が難しいというのが本音。そのため、信頼できるショップ以外での購入は避けた方が無難になります。

復刻品との見分け方は内タグ

復刻品とオリジナル品の見分け方は品質表示などが書いてる「内タグ」。日本語表記のある「内タグ」があった場合は復刻品になります。しかし、80年代以降から日本製の物が存在するようになるため、それらの内タグには日本語で表記されているため製造国の確認はするようにしましょう。

内タグが切られてしまっているあとがある場合は復刻品の可能性が高いです。また、80年代以降の復刻品は品質表示が日本語だけでなく、英語でも書かれていたりします。オリジナルの内タグは現行の内タグとは全く違うので、そういった部分も判断材料のひとつです。

まとめ:ナイキのヴィンテージはどの年代も人気が高い

この記事では、ナイキの年代の見分け方と偽物・復刻品の見分け方を解説しました。

この記事のまとめ

・初期の頃は他社ボディーを使っていた
・風車⇒オレンジ⇒紺⇒銀⇒白タグの順で新しくなる
・ヴィンテージとして価値があるのは紺タグまで
・後付けプリントやブランドタグがない物は注意
・日本語表記のある「内タグ」が付いている物は復刻品

NIKEの洋服はタグの種類で年式が判別可能ですが、人気があるだけに偽物もあります。綺麗なのに安いものや、ボディーとプリントの状態が違うなど相対的に見る必要もあります。オレンジタグ以降はまだ出回っていますが、風車タグは滅多に出回っていないので、見つけたら冷静な判断をするようにしましょう。

また、NIKEのヴィンテージはどの年代でも人気が高く、高値で取引されています。もし不要な物があれば高値で売れるので、無料見積に出してみるのもオススメ。納得がいく金額がついたら売ったお金で新しい服を買う資金にもできます。

おわり

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